米国株の法則(トレンド版)

株の法則は恒常的なものとは別にトレンド毎に形成されるものもある。ここではトレンド毎による株の法則をご紹介する。

2020年4月以降の「株の法則」

2020年4月以降は経済が新型コロナウィルス(COVID-19)の影響を大きく受けたため、今までとは違う法則が生まれた。

また、米中の経済摩擦、オイルの過剰生産による原油価格の暴落などの影響も株価のトレンドに大きく影響したと言える。

金、銀、銅、プラチナ関連株は上がりやすい

FRB(Federal Reserve Board:米連邦準備制度理事会)のゼロ金利政策、量的緩和などの金融政策により将来的に紙幣の価値が下がることが予想されるため、現物資産となる金、銀、銅、プラチナなどの価格が高騰した。

それに伴いETFのGLDなど、それらの指数に連動する株価も上昇する傾向となっている。

テレワーク関連株は上がりやすい

在宅勤務が増えたため、テレワーク銘柄の株価が上昇しやすくなった。代表的なのはビデオ会議システムを提供するZoom(ZM)。その他にもセキュリティ関連銘柄やe-ラーニング(オンライン学習)銘柄も上昇基調にある。

巣ごもり関連株は上がりやすい

各都市のロックダウン(都市封鎖)に見られるように米国に限らず世界の多くの人が外出せず家の中で過ごさなければいけない期間が続いた。

その影響で、全体的な経済は落ち込んだものの在宅に必要なサービスを提供している企業の株は高騰した。

代表的なのは通販サイトのAmazon(AMZN)やオンライン動画配信のNetflix(NFLX)で、その他にもWALMART(WMT)やCostco(COST)、TARGET(TGT)など小売り業が好調である。

これらはコロナ関連銘柄とも言われ、新型コロナウィルス(COVID-19)感染者が増えると株価が上昇し、落ち着くと株価が下がる傾向がある。

SaaS関連株は上がりやすい

テレワーク、e-ラーニング関連の技術はSaaSによって提供されることが主流となっているため、SaaS関連株も上昇した。通常であればマイナーと思える技術もテレワーク、e-ラーニング、巣ごもり関係ビジネス盛況の後押しがあり、一気に注目を浴びることとなった。特に小型株でも関係なく技術に注目が集まった。

代表的な株銘柄としては、FASTLY(FSLY)、DOCUSIGN(DOCU)、CROUDSTRIKE(CRWD)、CROUDFLARE(NET)、OKTA(OKTA)、FORTINET(FTNT)、TWILIO(TWLO)などがある。

これらの米株は今は流行りで高騰している部分もあるため、今後は業績によって更に株価が上がる銘柄と淘汰される銘柄に選別されると考えられる。

旅行関連株は下落しやすい

外出が制限されることから旅行関連株は暴落し、低迷を続けている。特に航空業界への影響は甚大で、株価は軒並み低迷している。

ただし、新型コロナウィルス(COVID-19)のワクチンが開発された場合、真っ先に株価が急騰するのもこの関係の銘柄と考えられている。

ワクチン関連株は不安定な動きをする

新型コロナウィルス(COVID-19)のワクチン、治療薬の開発は当然株価に大きな影響を与える。

しかし、ワクチン開発は3つのフェーズによる臨床試験を経て最終的にFDAに承認される必要がある。そのフェーズごとの結果により株価が乱高下する傾向があり、開発できなければ株価は暴落する可能性が高い。

つまり、リスクが高いとも言える不安定な銘柄だが、開発することができれば順位に関係なく株価は上がると予想される。

この分野で有力な株銘柄は、Moderna(MRNA)、Johnson&Johnson(JNJ)、AstraZeneca(AZN)、Pfizer(PFE)、BioNTech(BNTX)、Merck(MRK)等。